強度近視の症状とリスクを解説!自力での回復方法とICL・レーシック治療も紹介

強度近視とは、一般的な近視よりも度数が強く、日常生活に支障が出やすい状態を指します。一定以上の度数になると強度近視に分類され、見え方の不便さだけでなく、目への負担も大きくなります。

強度近視が続くと、将来的に網膜や視神経に影響が出るリスクもあります。そのため、自力で回復できるのか、進行を抑える方法はあるのか、治療でどこまで改善できるのかを正しく理解することが重要です。

強度近視の目安や症状、失明や合併症といったリスク、自力でできる対策の限界、さらにICLやレーシックなどの治療によってどこまで視力を改善できるのかを解説します。自身の強度近視をどう改善していくべきか判断する材料にしてください。

強度近視とは?どこからが強度近視かをわかりやすく解説

強度近視の定義

強度近視は、近視の度数が非常に強く、遠くのものがはっきり見えにくい状態を指します。どこからが強度近視にあたるのかは、レンズの度数や裸眼で見える距離などを目安に判断します。

強度近視の目安となる度数と視力はどれくらいなのか

強度近視かどうかは、眼鏡やコンタクトの度数、ピントが合う距離を目安に判断できます。

一般的には、レンズの度数がマイナス6ディオプター(-6.00D)以上の場合、強度近視に分類されることが多いとされています。
裸眼視力で見ると、0.1以下になるケースが多く、はっきり見える距離もおよそ20センチ前後まで近づきます。

近視が強くなると、目の中で光が正しく集まりにくくなり、遠くの景色が大きくぼやけて見えるようになるため、裸眼での見え方に強い影響が出やすくなります。

日常生活では、スマホをかなり近づけないと文字が読めない、遠くの看板が形ではなく色のかたまりとして見えるといった変化を感じやすくなります。

近視が強いとはどういう状態?

強度近視で起こりやすい見え方の特徴

近視が強い状態とは、目の奥行き(眼軸)が長くなり、網膜より手前でピントが合ってしまうために遠くが大きくぼやける状態を指します。

度数が強いほど遠くがぼやけるだけでなく、像がにじんだり重なって見えたりしやすくなり、文字や物の輪郭をはっきり捉えにくくなります。

例えば、教室のホワイトボードの文字が判別できない、人の顔を遠くから見分けにくい、夜間に街灯や車のライトが大きく広がって見えるといった変化が起こります。

近くを見る際に目を細める習慣がつき、目や肩に負担がかかって疲れやすくなる場合もあります。近視の度数が強いほど見え方の変化は明確になりやすく、目の状態を知る判断材料になります。

強度近視のセルフチェック方法

セルフチェックのポイント

  • 裸眼でスマホや本を読める距離を確認する
  • 片目ずつ遠くの文字のぼやけ方を比べる
  • 夜の光のにじみ具合をチェックする
  • 日中の視界のかすみがないか確認する

裸眼でスマホや本を見る際、かなり近づけないと文字が読めない場合は、近視が強い可能性があります。およそ20センチ以内まで近づけないと読めない状態は、強度近視の目安の一つです。

片目ずつ遠くの時計や看板を見て、数字や文字のぼやけ方を比べると、左右の見え方の違いに気づきやすくなります。

夜間に光が大きく広がって見える、日中でも視界がかすむといった状態は、目に負担がかかっている可能性があります。

セルフチェックはあくまで目安のため、正確な状態を知るには眼科での検査が必要です。

強度近視の見え方と日常生活で起こりやすい症状

強度近視では、遠くが見えにくくなるだけでなく、視界の質そのものに変化が生じます。度数が強いほど、日常生活への影響も大きくなります。

強度近視の人に多い見え方の特徴

強度近視では、遠くのものが大きくぼやけたり、像がにじんだりする見え方が起こります。

正常な目では、入ってきた光は網膜の位置でピントが合いますが、強度近視では眼球が前後に長くなるため、光が網膜に届く前の位置でピントが合ってしまいます。
結果、網膜に届くころには像がぼやけてしまい、遠くの情報を正確に捉えにくくなります。

強度近視の人の見え方

  • 遠方の文字や人の表情が判別しにくい
  • 看板が色のかたまりのように見える
  • 夜間に光が大きく広がる
  • 物の輪郭がはっきりしない

度数が強いほど見え方の変化は明確になり、裸眼での行動に制限が生じやすくなります。

強度近視で起こりやすい不便や違和感

強度近視では、見えにくさに加えて目や身体への負担を感じやすくなります。

遠くを見るたびに目に力が入りやすく、常にピントを合わせようとする状態が続くため、目の筋肉に緊張が生じやすくなります。

眼精疲労が続くと、肩こりや頭の重さを感じることがあります。運転やスポーツ時に無意識に目を細める癖がつき、不安や集中力の低下につながることもあります。

見えにくさを放置したまま無理に目を使い続けると、目だけでなく身体全体に負担が広がる可能性があります。

強度近視でコンタクトが合わない・使えないケース

強度近視では、コンタクトレンズが合いにくくなることがあります。

度数が非常に強い場合、既製品では対応できず特注レンズが必要になることがあります。

強い度数のレンズは厚みが増しやすく、装用時の違和感や乾燥を感じやすくなります。

コンタクトが負担になる場合は、度数だけでなく角膜の状態も含めて確認することが重要です。

強度近視のリスク!失明や合併症の可能性はある?

強度近視による失明リスクと合併症

強度近視では、見えにくさだけでなく目の奥の組織に負担がかかりやすくなります。度数が強いほど、将来的な合併症のリスクにも注意が必要です。

強度近視で失明することはある?合併症との関係

強度近視そのものが直接失明につながるわけではありませんが、合併症が進行した場合には失明に至る可能性があります。

近視の度数が強くなると眼球が前後に伸びやすくなり、網膜や視神経に負担がかかり、網膜の異常や見え方の強い違和感が起こりやすくなります。

強度近視の放置による合併症のリスク
合併症 簡単な説明 サインとなる症状
網膜裂孔・網膜剥離 眼球が伸びることで網膜が薄くなり、裂け目やはがれが生じる状態。 光が走るように見える/黒い影が広がる/視野の一部が欠ける
黄斑部の異常 ものを見る中心部分に変化が生じ、見え方にゆがみが出る。 直線が曲がって見える/中心がぼやける/細かい文字が読みにくい
緑内障 視神経にダメージが蓄積し、視野が徐々に狭くなる病気。 視野の一部が欠ける/進行しても初期は自覚しにくい

見え方の異常を放置すると重症化してしまい視力を大きく失う可能性があるため、定期的な検査による早期発見が重要です。

リスクを減らすために必要な定期検査

強度近視では、症状がなくても定期的な検査が重要です。

緑内障や網膜の異常は初期段階では自覚しにくいことが多く、気づいたときには進行している場合があります。

眼底検査や視野検査によって早い段階で変化を確認できれば、視力への影響を最小限に抑えられる可能性があります。

強度近視の度数が高い場合は、医師と相談しながら検査の頻度を決めることが大切です。

強度近視はどこまで治せる?自力で改善できる範囲と進行を抑える方法

強度近視は、目のしくみそのものが変化しているため簡単には戻りにくい状態のため、自力で治せるのかどうかを知っておくと対策がしやすくなります。

強度近視はどこまで自分で回復することができて、どこから医療の力が必要になるのかを解説します。

強度近視は自力で回復しにくい

強度近視は、目の長さや構造が変化しているため自力で改善することは困難です。

強度近視では眼球が前後に長く伸びてしまい、光が正しい位置で焦点を結ばず、遠くがぼやけて見えてしまいます。

目の長さの変化はトレーニングや生活習慣では元に戻しにくく、度数が強いほど自然に改善することが少ないとされています。

近視回復をうたう器具や簡易的なトレーニングも見られますが、強度近視に対する有効性を裏付ける医学的根拠は十分ではなく、明確な改善につながらない場合が多いのが現状です。

一方で、強度近視でも生活習慣を整えることで進行を抑える効果は期待できます。

自力で改善できる範囲には限界があるため、現在の目の状態を把握したうえで、現実的な対策を検討することが重要です。

視力悪化を抑えるために必要な毎日の生活習慣

視力悪化を抑える毎日の生活習慣ポイント

強度近視そのものを治すことは難しくても、日々の過ごし方を工夫することで悪化のスピードをゆるめることは期待できます。
まずは生活の中で見直しやすいポイントから整えていきましょう。

生活習慣のポイント

  • スマホやパソコンの使用時間を区切り、こまめに休憩する
  • 屋外で自然光を浴びる時間を増やす
  • 読書や作業中の姿勢を整え、適切な距離を保つ

強度近視でも、生活習慣を見直すことで進行を抑えやすくなります。

スマホやパソコンを長時間使い続けると目の疲れが蓄積し、近くを見る時間が増えるほど目への負担が大きくなります。作業の合間に休憩を取り、目を休ませることが重要です。

屋外で自然光を浴びる時間を確保すると、目の緊張が和らぎやすく、近視の進行を抑える可能性があると考えられています。

姿勢が崩れるとピント調整に余計な負担がかかるため、読書や作業では適切な距離を保つことも欠かせません。

生活習慣を整えても強度近視そのものを改善することは難しいものの、悪化のスピードを抑えられる可能性があります。

日常の過ごし方を少し意識するだけでも、目への負担を軽減しやすくなります。

目のトレーニングで期待できる効果

デスクワークやスマホの時間が長くなると、目のまわりの筋肉がこわばりやすく、ピントが合いづらい状態が続くことがあります。日常の緊張をほぐすために、軽いトレーニングを取り入れると目の負担を和らげやすくなります。

トレーニングのポイント

  • ピント調整の筋肉を軽く動かして疲れをやわらげる
  • 遠くを見る習慣をつけ、目の緊張をほぐす

目のトレーニングは、強度近視の根本的な改善にはつながりにくいものの、目の疲れをやわらげる点では効果が期待できます。

ピントを合わせる筋肉を軽く動かすようなトレーニングや遠くを見る習慣は、視力そのものを大幅に上げることはできませんが、一時的に目の緊張を和らげる効果があります。

自宅でできる視力回復トレーニングの種類や方法を知り、日常生活にも取り入れていきましょう。

強度近視の治療方法による違いと手術を検討すべきタイミング

強度近視の改善には、メガネやコンタクトだけでなく手術という選択肢もあります。

強度近視の治療の選択肢
治療方法 メリット デメリット
メガネ
  • もっとも手軽で安全性が高い
  • レンズが厚く重くなりやすい
  • 見え方のゆがみが出やすい
コンタクト
  • 視界が広く自然
  • 度数も補いやすい
  • 乾燥しやすい
  • 装着時の違和感が出やすい
  • 清潔管理が必要
ICL手術
  • 強度近視にも対応しやすい
  • 角膜を削らない
  • 費用が高い
  • 検査で適応を確認する必要がある

強度近視の治療には、日常で使いやすいメガネやコンタクトのほか、度数が強い人にも対応しやすいICL手術があります。
メガネは手軽で安全性が高い一方、レンズが厚くなりやすく見え方にゆがみが出ることがあります。
コンタクトは自然で広い視界を得やすいですが、乾燥や清潔管理の負担が大きくなります。
ICLは角膜を削らずに強い度数にも対応できる方法ですが、費用や検査の負担がある点を理解して選ぶことが大切です。

日常で実践しやすい方法から手術の選択肢を知ったうえで、適切な方法を選びましょう。

強度近視を矯正するためのメガネを選ぶ時の注意点

強度近視の矯正にはメガネを選ぶ人も多く、手軽さや安全性の面で大きなメリットがあります。
強い度数ならではの不便さも現れやすいため、特徴を整理しておくことが大切です。

メガネを選ぶ時の注意点

  • レンズが厚く重くなる
  • 目が小さく見えやすい
  • レンズ端のゆがみで周辺視界が不安定
  • 長時間の装用で肩こりが起きやすい

メガネは、強度近視でも利用できる最も一般的な矯正方法です。

度数を強くすることで視力は補えますが、レンズが厚くなり、重さを感じやすくなったり、目が小さく見えたりすることがあります。

また、強度近視ではレンズの端にゆがみが生じやすく、周辺の視界が見えにくいと感じる場合があります。長時間かけ続けると重さが負担となり、肩こりにつながることもあるため、フレームの形やフィット感の選び方が重要になります。

メガネは扱いやすく安全性も高い一方で、強度近視では使い心地や見た目に不便を感じやすい傾向があります。

見た目や快適さとのバランスを考えながら選ぶ必要があります。

強度近視を矯正するためのコンタクトを選ぶ時の注意点

コンタクトレンズは広い視界を得やすく、強度近視の矯正手段としてもよく選ばれます。
ただし、度数が強くなるほど負担も増えやすくなるため、選び方と注意点を理解しておくことが大切です。

コンタクトを選ぶ時の注意点

  • 度数が強いほど厚みが出やすい
  • 乾燥しやすく違和感が増える
  • 毎日のケアが必要
  • 長期間の使用で目が傷つきやすい

コンタクトは視界が広く、自然な見え方になりやすい矯正方法です。

強度近視用のレンズなら度数をしっかり補えますが、度が強いほど厚みが出やすく、乾燥や装着時の違和感が強くなることがあります。

また、毎日のつけ外しや清潔管理が必要で、疲れている時ほど負担を感じやすくなります。

長期間コンタクト中心の生活を続けると目が傷つきやすくなることもあり、強度近視ではトラブルが起きやすい点に注意が必要です。

コンタクトは便利な矯正方法ですが、強度近視の場合は長期間の使用によって目への負担が大きくなりやすい点に注意が必要です。

強度近視にはレーシックやICLという治療の選択肢もある

レーシックやICLという治療の選択肢

メガネやコンタクトだけでは不便さが大きい場合、手術による治療を検討する人もいます。
代表的な選択肢であるレーシックとICLの違いを知っておくと、自分に合う方法を選びやすくなります。

手術方法 メリット デメリット
レーシック
  • 短時間で回復しやすい
  • 裸眼視力の改善が期待できる
  • 角膜が薄いと適応外
  • 強度近視は対象外になることがある
ICL
  • 強度近視の度数に対応しやすい
  • 角膜を削らない
  • 費用が高め
  • 術前検査が多い

手術による治療は、強度近視による見えにくさを大きく改善できる選択肢の一つです。

レーシックは角膜をレーザーで削り、屈折の状態を調整する治療法ですが、強度近視では削れる量に限界があり、適応外となる場合があります。

ICLは目の中に小さなレンズを挿入して視力を補正する治療法で、角膜を削らないため、強度近視の度数にも対応しやすい点が特徴です。

挿入したレンズは取り出しや交換が可能なため、将来的な視力の変化にも対応しやすいとされています。

レーシックとICLのいずれも、術前検査によって適応の可否を確認したうえで選択できるため、疑問や不安がある場合でも医師と十分に相談したうえで判断できます。

レーシックとICLの違いを知り、自分に向いているのはどちらかを比較検討することが大切です。

強度近視で手術を検討すべきタイミング

手術を検討する時期には個人差がありますが、判断の参考になる共通のポイントがあります。
どのような状態になったら医療機関に相談するとよいのかを整理しておくことで、選択に迷いにくくなります。

手術を考えるべきタイミング

  • メガネが重く快適に使えない
  • コンタクトの乾燥や違和感がつらい
  • 度数の変化が続き生活に支障が出ている
  • 仕事や学業で視力の安定が必要な場合

手術を検討し始めるタイミングは、日常生活で視力による支障を感じる場面が増えてきた時が一つの目安になります。

メガネの重さが気になる、コンタクトの乾燥や違和感が続く、度数の変化が頻繁に起こるといった状態が重なると、視力の問題が日々の行動に影響しやすくなります。

仕事や学業で長時間の作業が求められる場合、視力の安定性が重要になるため、手術という選択肢を検討する人も少なくありません。

また、強度近視の度数が高い状態が続くと目への負担が増えやすいため、視力を安定させる方法を早めに検討することも選択肢の一つです。

視力に関する支障を感じ始めた段階で治療の情報を整理しておくと、落ち着いて判断しやすくなります。

強度近視の特徴が当てはまる場合は自分に合った治療法を検討しよう

強度近視は見え方の不便さだけでなく目の健康にも影響しやすいため、早めに自分に合った治療を考えることが大切です。

まずは検査で現在の度数や目の状態を知ることで、メガネやコンタクトで十分なのか、負担を減らす別の方法が必要なのかが明確になります。

強度近視の度数が大きいほど、見え方を安定させる治療として手術を選ぶ人も増えていますが、角膜を削らないICLは強度近視に対応しやすく、将来の変化にも合わせやすいという特徴があります。

自分の生活や気になる悩みに合わせて治療法を比べることで、長く安心できる選択につながります。

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